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大日本印刷・ロボットとRFID(ICタグ)を活用した図書館向け蔵書点検サービスを開始

大日本印刷株式会社(以下:DNP)は全国の図書館に向けて、RFID(ICタグ)を活用した蔵書点検サービスの提供を10月24日に開始する。蔵書点検に関して、富士物流株式会社と共同で独自のロボットやシステムを開発し、作業時間を大幅に削減する。
また、同サービスを含む図書館向け蔵書点検サービスについて10月24日(火)~25日(水)にパシフィコ横浜で開催する「図書館総合展2023」に出展する。
図書館運営において、蔵書点検は「所蔵資料があるべき場所にあるか」「行方不明の資料はないか」を確認する年に一度の大切な作業となる。この点検は、本に付与したバーコードやRFIDを手作業で読み取ることが多く、数か月前から計画を立て、1週間程度休館し作業を行う。
休館による利用者への長期の利用制限の発生とともに、作業者の作業負荷や臨時雇用が必要になるなど、効率性の向上が課題となっている。
こうした課題の解決に向けてDNPは富士物流と共同で、RFIDを用いてさまざまな厚みや大きさの資料でも、作業時間を大幅に短縮する蔵書点検サービスを開発した。
今後の展開としてDNPは同サービスを通じて、図書館職員の蔵書管理業務を効率化し、本の仕入れの最適化や利用者の利便性・満足度の向上を支援する。
近年の図書館では、地域の人々をつなぎ、創発的な活動を生み出す場としての価値提供が図書館に求められており、そのための職員の教育やサービスの開発などにつなげていく。
DNPはまた、UHF帯RFIDを活用し、図書館内の閲覧履歴を自動的に取得するシステムの開発も進めており、これにより館内でよく読まれる本のジャンルやテーマを可視化し、選書の効率化などにつなげることが可能となる。
さらに、書店でのRFID導入の実証実験にも活用していく。DNPは、RFIDを活用した蔵書管理関連サービスで2027年度までに累計10億円の売上を目指す。

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