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コニカミノルタジャパン・デジタル印刷システム「AccurioPress C84hc」を発売

独自のハイクロマトナーで、より自然で印象的な印刷を求めるニーズに対応

コニカミノルタ株式会社(東京都千代田区、大幸利充社長)は10月30日、モニター画⾯に近い鮮やかな色合いを表現できるハイクロマトナー(高彩度トナー)採用のデジタル印刷システム「AccurioPress(アキュリオプレス)C84hc」を11⽉10日より販売を開始することを発表した。
「AccurioPress C84hc」は、独自の色再現性によりフォトビジネスやデザイン業務など新しい印刷需要を開拓した「AccurioPress C83hc」の後継機となる。
高い評価を得たリアルな表現⼒に、断裁などの後処理、検品検査、用紙設定などを自動で行う豊富なオプション群を追加することにより、印刷現場の効率化を推進し、ビジネス拡大をサポートする。
【「AccurioPress C84hc」が提供する価値】
■ハイクロマトナーの広い色域を活⽤し、より⾃然で印象的な印刷物を提供
ハイクロマトナーの広い色域を活用することで、RGBのモニター色に近い色が再現できる。CMYKトナーでは再現困難であった夕焼けの紫、花のピンク、ハイキーなグリーンやブルーなどをよりリアルに表現。アパレルカタログやファッション系のアイテム写真などでフォトグラファーやデザイナーの意図をより忠実に伝えることが可能となる。
ハイクロマトナーは、粒状感が少なく、肌のざらつき感が抑えられた滑らかなスキントーンが得られるため、スタジオ写真の印刷、フォトブック印刷などに最適。また、アニメの下書きやイラスト、ピンクや明るいグリーンの多い同⼈誌など、作者の色に対するこだわりを忠実に再現する印刷物が提供できるようになる。
インパクトのあるPOPやポスター、パッケージへの活⽤などの印刷を通じて製品や販促物の差別化も可能にする。
■豊富な機能を持つオプション群により印刷⼯程の効率化を実現
オプションのトリマーユニット(TU-510)を装着すると、四⽅断裁、クリース(折り⽬)、ミシン⽬などの用紙処理を組み合わせて自動で処理することができ、複雑な印刷⼯程にもかかわらず、短時間で大量生産することが可能となる。
例えば、1枚の用紙から21枚(3×7)の名刺作成、長尺紙への折り目加工、さらに最大で通紙⽅向に5本と通紙方向に対して垂直⽅向に2本ミシン目がつけられる。リアルで鮮やかな色再現による印刷物をインラインで後加⼯し、付加価値の高いアウトプットを効率的に実現する。
■デジタル印刷の特長を活かし、社会課題解決に貢献
労働人口の減少はほとんど全ての産業に共通する社会課題ではあるが、特に熟練の技術者に依存している印刷業界では、より深刻となる。同製品は、オプションの自動品質最適化ユニットインテリジェントクオリティオプティマイザー(IQ-501)との組み合わせで、生産性を落とすことなく、色調や表裏見当をリアルタイムで監視し自動補正するため、今まで熟練者が手間をかけていた作業が自動化されることで、経験やノウハウの少ないオペレーターでも高品質な印刷物を安定して⽣産することが可能となる。
オプションのインテリジェントメディアセンサー(IM-101)は用紙の種類と坪量を自動的に検知。高度な専⾨知識やノウハウがなくても、検知結果により、操作画⾯に表⽰された用紙の候補から選択するだけで、短時間で適切な用紙設定が可能となる。
また、気候変動や限られた資源といった環境問題への社会的関心の高まりに伴い、印刷物やその印刷工程に対する要求も変化してきている。同製品は、必要な時に必要な場所で必要な分だけ印刷することができるというデジタル印刷機の特長を活かし、多様化するニーズに合った高付加価値の印刷物と印刷工程の効率化を提供。在庫費用と工数を削減するだけでなく、廃棄ロスも最小化することができ、環境負荷低減にも貢献する。
同製品の本体標準価格は940万2000円(税別)となっている。

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