大日本印刷・京田辺工場（京都府）のISCC PLUS認証を活かした包材販売を開始

大日本印刷株式会社（以下:DNP）は、持続可能な製品の国際的な認証制度の一つ「ISCC PLUS認証(国際持続可能性カーボン認証)」を、包装材を製造するグループ会社、株式会社DNPテクノパック京田辺工場（京都府）で2023年6月に取得している。
その後、社内体制の整備などを進め、2023年11月には、ISCC PLUS認証を受けた、マスバランス方式によるバイオマスやリサイクルのプラスチック（ポリプロピレン）を使用したパッケージの販売を開始した。
ISCC PLUS認証は、マスバランス方式で製造されたバイオマスやリサイクルの製品をサプライチェーン上で適切に管理・担保する認証制度。マスバランス方式とは、ある特性を持つ原料と持たない原料を混合して製品を製造する場合、特性を持つ原料の投入量に応じて、製品の一部にその特性を割り当てる手法となる。
バイオマスプラスチックの場合、個々の製品のバイオマス材使用量に関わらず、これらの材料の投入量と同等の量をバイオマス認証付き製品として市場に供給できる。その後の工程でも、各サプライヤーは認証製品の投入量に応じて、製品に認証を割り当てることができる。同認証製品の拡大は、サプライチェーン全体でのバイオマス材料の使用促進につながる。
DNPはこれまでも包装事業で、環境負荷低減を目的として、環境配慮素材のバイオマスプラスチックやバイオマスインキを採用しており、紙製品を取り扱う工場ではFSC®認証（FSC®-C009084）を取得している。
ISCC PLUS認証を取得したマスバランス方式によるバイオマスプラスチックや、リサイクルプラスチックを使用したパッケージでも環境配慮の認証製品とすることが可能であり、今回その提供を開始した。
DNPは、企業に向けて環境配慮製品の提供を拡大することで、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミー（循環経済）の実現を推進していく。