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大日本印刷・柔軟な包材設計と環境配慮を両立させた医薬品経口剤向けの吸湿包材を提供開始

大日本印刷株式会社(以下:DNP)は、水分を吸収する「吸湿剤」をフィルム樹脂に混ぜて練り合わせることで、パッケージ内部の湿度を一定に管理することができる経口剤向けの「DNP吸湿包材」の提供を開始した。
DNPが長年培ったパッケージ関連の仕様設計のノウハウを活かし、従来のDNP製の吸湿包材より約30%薄くして使い勝手を向上させ、経口剤の分包に適した製品とした。パッケージ内部に乾燥剤を入れる必要がなくなるため、より柔軟な形状の設計が可能になり、また包装全体の省資源化にもつながる。
近年、医薬品の輸出入が増加する中で、その品質管理の重要性が高まっている。特に経口剤は水分に弱く、湿気によって品質が劣化しやすいため、従来はパッケージ内に乾燥剤を入れる必要があった。
今回開発した「DNP吸湿包材」は、吸湿剤を樹脂に混ぜて煉り合せたフィルムを材料にしているため、乾燥剤を入れなくても経口剤への効果的な湿気対策を実現するものとなっている。
今後の展開としてDNPは、製薬会社・医療用検査試薬メーカー・医療機器メーカー等に「DNP吸湿包材」を提供して、関連製品・サービスも含めて、2028年までに5億円の売上を目指す。また、多様な医療用パッケージに適応した吸湿包材を開発していく。

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