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KOMORI・国内外における銀行券および諸証券印刷設備を受注

株式会社小森コーポレーション(持田訓社長)はこのほど、10カ国から複数台の銀行券および諸証券印刷設備を受注したことを発表した。
同社は、主力のオフセット印刷機製造のほか、1958年より日本の銀行券印刷機の製造をしており、海外へは1990年代にインド準備銀行傘下のBRB社へ銀行券印刷設備を納入している。
2010年からは、新規事業展開の一環として本格的に証券印刷機事業の海外展開に取組んできた。世界最大の民間証券印刷会社である英国のデ・ラ・ルー社、米国の銀行券総合印刷会社であるクレーンカレンシー社への印刷設備の納入をはじめ、国営ユーロ紙幣プリンターであるフランス銀行、イタリア銀行への納入など、同社の基盤事業のひとつとして着実に銀行券印刷設備の納入を増やしてきた。
また、各国の総合的な入札評価プロセスの中で、同社の設備が要求される高い性能および品質基準を満たすものであると評価されており、加えて長期にわたりサービスを安定提供できる同社の財務基盤も認められた結果、今回の複数大型受注につながった。
業績に与える影響としては、前述の銀行券印刷設備の売上は、主に工事進行に伴い一定の期間にわたって計上する予定であり、同事業年度に収益認識される部分については今期業績予想に織り込み済みとなっている。
受注概要は次の通り。
■主要発注者:日本・独立行政法人国立印刷局、バングラディシュ・SPCBL (Security Printing Corporation(Bangladesh)Ltd.)、カナダ・CBN(Canadian Bank Note Company, Limited)、インド・SPMCIL(Security Printing and Minting Corporation of India Limited)、ベトナム・NBPP(National Banknote Printing Plant)、南アフリカ・SABN(South African Bank Note Company)、他4カ国
■受注内容:銀行券印刷設備(オフセット機、凹版機、番号機、番号コーター機)など複数台
■受注金額:前述を含む証券印刷機事業の2023年4月から2024年6月までの受注金額は約200億円となる。
主要発注者の概要は次の通り。
■日本・独立行政法人国立印刷局
日本銀行券、官報、旅券、切手などの公的な印刷を主に行っている、日本の独立行政法人。
■インド・SPMCIL(Security Printing and Minting Corporation of India Limited)
インド政府傘下にある国営の銀行券及び諸証券印刷所。
■ベトナム・NBPP(National Banknote Printing Plant)
ベトナム中央銀行傘下の国営の銀行券印刷所。
■カナダ・CBN(Canadian Bank Note Company, Limited)
カナダの民間証券印刷会社。自国紙幣のみならず、輸出の仕事も手掛けている総合印刷会社。

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