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旭化成の水現像フレキソ樹脂版「AWP」が、伊藤園「健康ミネラルむぎ茶(ティーバッグ)」のパッケージの製版に採用される

旭化成株式会社(東京都千代田区、工藤幸四郎社長)は6月、株式会社伊藤園(東京都渋谷区、本庄大介社長)の「健康ミネラルむぎ茶(ティーバッグ)」の包装印刷において水性フレキソ印刷に使用する樹脂版に同社の水現像フレキソ印刷樹脂版「AWP」が導入されたことを発表した。
同社は、佐川印刷株式会社(京都府向日市、代表取締役会長:木下宗昭氏)、株式会社シズトク(静岡県藤枝市、尾入壽彦社長)と協業して、次の点から従来の油性グラビア印刷、ドライラミネート方式と比較して約14%のCO2排出量削減に貢献する。
■水性フレキソ印刷と水現像版「AWP」の組み合わせによる印刷技術の確立
水性フレキソ印刷は、溶剤インクを多く使用するグラビア印刷に比べVOC排出が低いこと、また水性インクは低温での乾燥ができ、乾燥工程で消費されるエネルギーが少なくなることなどからCO2排出量が削減できる。
さらに、印刷樹脂版においても水現像版は、水をベースにした現像液を使用するためVOCを含む有機溶剤の使用を避けることができ、これに伴うCO2排出を削減できる。
■フィルムラミネーションにおいて無溶剤型接着剤を使用
無溶剤型接着剤を使用するラミネートを採用。また、常温での硬化が可能で乾燥工程も不要なことからCO2並びにVOC排出を削減する。
現在、国内のパッケージ印刷においてはほとんどが油性グラビア印刷となっていますが、近年、環境への意識の高まりからフレキソ印刷が注目をされており、特に印刷プロセスで溶剤を使用しない水性フレキソ印刷への関心が高まっている。
このたび、従来は油性グラビア印刷を使用していた「健康ミネラルむぎ茶(ティーバッグ)」のパッケージにおいて、水性フレキソ印刷と水現像版「AWP」を組み合わせ、印刷プロセスにおいて溶剤を使用しない水性フレキソ印刷が採用となった。
同社は、“世界の人びとの“いのち”と“くらし”に貢献します”をグループミッションに掲げ、今後も水性フレキソ印刷および水現像版「AWP」の普及に努め、パッケージ印刷の現場から溶剤を無くすことで印刷現場の環境負荷を低減し、持続可能な社会の実現に貢献していく。

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