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OSP・インド太平洋地域で初のウクライナ研究に特化した活動を支援
「神戸学院大学 松口正記念 ウクライナ研究センター」、「在神戸ウクライナ名誉領事館」に寄付
大阪シーリング印刷株式会社を中核とするOSPグループの持ち株会社である株式会社OSPホールディングス(大阪市天王寺区、松口正社長)は、神戸学院大学(神戸市中央区)の校内に開設された「神戸学院大学 松口正記念 ウクライナ研究センター」と「在神戸ウクライナ名誉領事館」に対し、その活動を金銭面で支援すべく寄付することを発表した。
ウクライナの歴史・文化への理解の深化が同国並びに同国民への息の長い安定した支援につながり、ひいては経済・教育など幅広い分野での日宇の交流の発展に資すると考えた。
センター所長並びに名誉領事は、神戸学院大学の岡部芳彦教授(博士〈歴史学〉、博士〈経済学〉、以下、岡部教授)が就任され、今春に開設し準備期間を経て、10月1日より本格的に活動を開始した。
「神戸学院大学 松口正記念 ウクライナ研究センター」は、インド太平洋地域で初めてウクライナ研究に特化した拠点で、研究テーマは同国の政治・経済・文化・歴史など多岐におよぶ。寄付金は同センターの運営、研究活動や研究者の雇用、シンポジウムの開催または「在神戸ウクライナ名誉領事館」の運営全般に活用される。
■寄付に至る経緯
OSPホールディングスの株主である公益財団法人松口奨学会(大阪市天王寺区、松口正理事長)は、グローバルに活躍する人財育成のため、国際貢献を志す国内外の学生を対象に奨学金を支給している。
奨学生の中にウクライナ出身で神戸学院大学の学生がいたことが縁で、2023年3月に岡部教授による講演会「本当のウクライナ―過去、現在、未来―」を開催した。日本とウクライナの交流促進が1度きりとならないようOSPグループ・松口代表の「学ぶ機会は平等に」という考えのもと、国境を越えてウクライナの未来を担う研究者や学生を支援するために今回の寄付に至った。
■公益財団法人松口奨学会の実績
日本並びに東南・東アジアにおいて各地域の平和、繁栄、文化の向上に寄与する国内外の人材の育英事業を目的に2012年に設立された。前述の通り、松口奨学会は2015年より奨学金を支給しており、現在まで117名の学生の就学を支援してきた。
■ウクライナ研究の第一人者である岡部教授
神戸学院大学は、2022年以前よりウクライナの研究機関との交流を盛んに行っており、客員教授や避難学生を受け入れるなど、ウクライナ支援に注力されている。
同氏は、同大学の教授であり、国際交流センター所長、ウクライナ研究会の会長も務める。長きにわたりウクライナの政治、経済、社会、環境に関する研究を続け、22の論文を発表している第一人者。同国へ 35回以上訪問し、要人と交流を深めるなど、精力的な取り組みにより、ウクライナ内閣名誉章、ウクライナ国立農業科学アカデミー外国人会員、ウクライナ最高会議章を受賞している。
■「神戸学院大学 松口正記念 ウクライナ研究センター」「在神戸ウクライナ名誉領事館」概要
▽所在地:兵庫県神戸市中央区港島1ノ1ノ3(神戸学院大学ポートアイランドキャンパス)
▽センター長、名誉領事:神戸学院大学 岡部芳彦教授
▽寄付金:非公開