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富士フイルムBI・国内初、印刷オペレーションに革新をもたらす自動化ソリューションを販売へ

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(東京都港区、代表取締役社長・CEO:浜直樹氏)は、印刷会社が行う印刷製造工程の中で印刷後から用紙断裁までの作業工程において必要となる大判サイズで重量のある刷本の束の紙さばき作業を自動化する国内初の紙さばきロボットシステム「Revoria Kamisa PH12」を7月1日に販売を開始する。印刷製造工程では、印刷後の用紙断裁に入る前の準備として、積載された重量のある刷本の束を複数回に分けて持ち上げて、風入れをし、紙揃え機へ運んで紙揃えを行う「紙さばき」の作業工程が必要となる。
これは静電気や印刷表面のインクやトナーが原因で用紙同士が貼り付かないよう、人為的に用紙間に風入れを行うことで断裁工程における品質不良を防ぎ、印刷物の品質保持と効率的な生産のために行われる必要不可欠な作業工程となっている
人手で行われているこれらの紙さばき作業工程は、オペレーターによる熟練の技術が求められるうえ、身体的な負荷も高い作業となる。同社は、紙さばき作業工程を自動化する紙さばきロボットシステム「Revoria Kamisa PH12」の提供を通じ、生産ラインの省人化と属人的なスキル依存解消による印刷品質の安定化を実現し、印刷会社の生産性向上に貢献するもの。
同製品は、紙さばきに必要な複雑な動きを自律制御するロボットアームと紙種やサイズに応じてつかむ力を調整するロボットハンドおよび周辺機器で構成されるロボットシステムとなっている
また、同製品は刷本の束を持ち上げる昇降機や紙揃え機など周辺機器と組み合わせることにより、昇降機に載った刷本をロボットハンドでつかみ、さばきながら直接紙揃え機へ運ぶことで、断裁前の紙揃えまでの一連の用紙ハンドリング作業を自動化する。
断裁前工程におけるオペレーターの作業負荷を軽減することで、印刷製造工程の省人化を実現し、印刷現場のスマートファクトリー化を加速する。同製品は今後、欧州・北米・アジアパシフィック地域での発売も予定している。

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