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OSP・こども食堂「さくら教室」を支援する学習プロジェクトに賛同
大阪シーリング印刷株式会社(大阪市天王寺区、松口正社長)はこのほど、国立沖縄工業高等専門学校(以下:沖縄高専)の学習プロジェクトのひとつ「サバニプロジェクト」のコンセプトに賛同し、シールとパネルを協賛したことを発表した。
沖縄県では航海の安全や豊漁を祈願し、伝統漁船を漕ぎ競い合うハーリーと呼ばれる伝統文化があり、サバニとはその伝統漁船をいう。「サバニプロジェクト」は、サバニを観光資源として収益金を得て、「さくら教室(旧:名護こども食堂)」の運営資金の一部に充てる取り組み。沖縄高専やさくら教室の学生たちが子どもたちとともに、サバニの帆に7色の小さな丸シールを貼り付けて、さくら教室の子どもたちが描いたイラストをドットアートで制作。同社は、そのシールを7000枚と啓蒙活動ツールのパネルを活動支援として協賛した。
6月20日(金)に沖縄県国頭郡大宜味村塩屋湾で、完成したサバニの進水式が行われた。
進水式には沖縄高専の学生や企業関係者など約40名が参加。サバニ「いぎみてぃーだ号(いぎみ:大宜味、てぃーだ:太陽)」の航海安全とサバニプロジェクトの成功を祈願して、海の神様と土地(塩屋湾)の神様が鎮座する方角に向かって全員で祈りを捧げた。
■サバニプロジェクト支援のきっかけ
沖縄高専の卒業生が大阪シーリング印刷に入社していることが縁で、同校の地域貢献の活動を知り、関わる人々の想いに触れたことが支援のきっかけとなった。プロジェクトの目標が、子どもたちが学ぶ楽しさに出会い、地域社会とのつながりを形成していくためのコンテンツ開発や、地域ネットワークの構築など持続可能な取組みであることから支援を決めた。
■これまでの「さくら教室」の支援
オリオンビールの醸造過程で発生する麦芽粕を、紙の原材料の一部に置き換えた再生紙を活用して名刺を製作し、大阪シーリング印刷がオリオンビール株式会社へ販売。その売上金の一部を子どもたちの学習支援や地域交流の場を提供している「さくら教室」へ寄付した。廃棄物を有効活用した環境負荷軽減、子どもたちの教育支援を通じた社会貢献を継続している。
■プロジェクト参加学生の想い
「子どもの頃から沖縄の海が好きで、サバニに関わりたくてプロジェクトに参加しました。沖縄県の伝統文化を学ぶ機会にもなりました。今日の進水式は節目として、今後は子ども食堂の自走を目指し、収益化に向けて取り組んでいきたいです」
「毎週、さくら教室のボランティア活動に参加しており生活の一部になっています。子どもたちの成長や笑顔からパワーをもらい、自分自身の原動力になっています。今回、小さいシールを何枚も貼って大きなイラストを再現することは大変でしたが、子どもたちと協力しながら完成した時は嬉しかったです」
■OSPグループ担当者の想い
「2023年夏に沖縄高専の学生をはじめ多くの方々が産学連携のもと、さくら教室の子どもたちの明るい未来に向けて活動支援に取り組んでおられる姿勢に感銘を受けました。その後、さくら教室を何度か訪問した際に、同室が子どもたちの希望の場所であり、心の拠り所であることを感じました。活動を支援 することで子どもたちの人間性を育み、自律した歩みとなることを願っています。今回のように学校や企業が連携し、強みを活かすことで可能性は広がります。今後も持続可能な支援を考えてまいります」