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伸商事がAIで物流現場を刷新・配送リスト自動変換ソフトを発売

誠伸商事株式会社(東京都大田区、福田和也社長)は、物流現場の業務効率化を支援する新製品として、配送リスト自動変換ソフト「Logi―Stream(ロジ・ストリーム)」を開発し、4月20日より提供を開始した。
同製品は、AI技術を活用し、バラバラな形式で管理されている配送先データを、各運送会社の指定フォーマットへ自動変換するソリューションで、出荷業務の大幅な省力化と品質向上を実現するものとして注目を集めている。

■「形式の迷宮」に潜む現場課題

物流・出荷業務の現場では、顧客ごとに異なるExcelやCSV形式の配送リストを、ヤマト運輸や佐川急便、日本郵便など各社の専用フォーマットへ変換する作業が日常的に発生している。
こうした作業は一見単純に見えるものの、実際には「列の入れ替え」「住所の分割」「文字コードの修正」など細かな対応が求められ、ミスが許されない極めて神経を使う工程となっている。
同社によると、1日2時間この作業に費やした場合、年間で約650時間、実に27日分の労働力が失われる計算となる。これは企業にとって見過ごせない「見えないコスト」であり、本来は営業や企画など付加価値の高い業務に振り向けるべきリソースが奪われている状況だ。
さらに、手作業に依存することで、ヒューマンエラーや業務の属人化、繁忙期における出荷遅延といったリスクも顕在化している。住所の誤入力や電話番号の欠落は再配送コストを生み、顧客満足度の低下にも直結する。まさに物流現場は「形式の迷宮」とも言える課題を抱えている。

■AIが実現する“コピペ作業からの解放”

こうした課題を解決するために開発されたのが「Logi―Stream」である。
同製品は、配送リストをアップロードするだけでAIがデータ構造を自動解析し、「住所」「氏名」「電話番号」などの項目を判別・整理。ユーザーが手動でマッピング設定を行う必要がない点が大きな特長だ 。
操作はシンプルで、①データ取り込み②自動クレンジング③キャリア別出力の3ステップで完結する。
ドラッグ&ドロップでデータを取り込むと、AIがレイアウトを認識し、瞬時に最適な配送データへと変換する。
同社では「コピペ作業に終わりを」というコンセプトを掲げ、現場担当者のストレス軽減にも寄与するツールとして訴求する。
実際、従来1時間程度かかっていた作業が数分で完了するケースも多く、出荷直前の慌ただしい現場でも余裕を持った対応が可能となる。

■高度なデータ成形エンジンを搭載

「Logi―Stream」の中核を成すのが、独自のAIによるデータ成形エンジンである。特に注目されるのが、住所データの解析能力だ。
例えば、「東京都千代田区1―2―3」のような一行データを、市区町村と番地・建物名に自動分割し、各運送会社の仕様に合わせて再構成する。
また、住所欄に混在した郵便番号の抽出や、Excel特有の日付変換バグ(例:「3―10―8」が「2003/10/8」に変換される現象)の修復にも対応する。
さらに、電話番号の桁数チェックや文字数制限への対応といったバリデーション機能も備えており、送り状ソフトへの取り込みエラーを未然に防止。品質の標準化と業務の安定化を同時に実現する。

■主要キャリア対応と高い互換性

同製品は、ヤマト運輸(B2 Cloud)、佐川急便(e飛伝)、日本郵便(ゆうプリR)といった主要キャリアのフォーマットに対応。さらに西濃運輸や福山通運などへの対応も順次拡大していく予定だ。
1度のデータ取り込みで、複数の運送会社向けフォーマットを同時に生成できるため、配送先ごとに最適なキャリアを選択する運用にも柔軟に対応できる。
加えて、基幹システムや受注管理ツールとの連携、個別フォーマットへのカスタマイズにも対応しており、企業規模や業種を問わず導入可能な拡張性を備えている。

■作業時間95%削減、属人化も解消

導入効果としては、作業時間の大幅削減が挙げられる。100件の配送リスト処理において、従来約60分かかっていた作業が約3分に短縮され、約95%の削減を実現する。
また、AIによる自動処理により、熟練者に依存していた業務を誰でも対応可能にすることで、属人化の解消にも寄与。繁忙期の負荷軽減や人手不足対策としても効果が期待される。

■導入は最短5営業日、DX推進の一手に

導入プロセスも簡潔で、現状分析から設定・検証、トレーニングを経て、最短5営業日で本番運用が可能。専任スタッフによるサポート体制も整備されており、スムーズな立ち上げを支援する 。
価格はソフトウェア一式が20万円、月額利用料は300件まで1万円からの従量課金制となっている。中小規模の事業者でも導入しやすい価格帯とし、幅広い市場への普及を見込む。

■物流DXの中核ツールへ

印刷業界においても、通販やオンデマンド印刷の拡大に伴い、出荷業務の効率化は喫緊の課題となっている。「Logi―Stream」は、そうした現場のボトルネックを解消し、物流業務のDXを加速させるツールとして注目される存在だ。
同社は今後、さらなる機能強化と対応キャリアの拡充を進め、物流業務の標準化と高度化を支援していく方針だ。
煩雑な手作業からの脱却を図る同製品は、出荷現場の在り方を大きく変える可能性を秘めている。

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