メーカー情報
OSP・剥離紙のリサイクル技術を確立 離型剤の脱離で再生紙の品質向上へ


大阪シーリング印刷株式会社(大阪市天王寺区、松口正社長)は、紙およびフィルム基材の剥離紙から離型剤を脱離する技術の確立に成功した。構想から約2年をかけて開発したもので、使用済み剥離紙のリサイクルを促進し、資源の循環利用につなげる。
シール・ラベルに使用される剥離紙は、離型剤としてシリコーンが使われており、リサイクル時に残留したシリコーンが再生紙の印刷抜けを引き起こしたり、再生フィルムに不純物として混入したりすることが課題となっていた。
今回確立した技術では、紙基材と離型剤の間に、水に溶けやすい特殊なプライマーを塗工。再生紙の製造工程で剥離紙を水に浸すと、プライマーが溶解して紙基材と離型剤が分離する仕組みだ。これにより、再生紙へのシリコーンの混入を抑制するとともに、紙を繊維状にほぐす離解工程を容易にし、再生紙の品質と生産効率の向上を図る。
さらに、この技術をフィルム基材にも応用。特殊な帯電防止剤を用いることで、水中でフィルム基材と離型剤を分離し、再生時のシリコーン混入を抑制できる可能性があるという。
同社は、剥離紙としての機能を維持しながら、使用後のリサイクルを容易にすることで、紙やフィルムの水平リサイクル、アップサイクルへの貢献を目指す。
なお、同技術は10月14日から16日まで東京ビッグサイトで開催される「ラベルフォーラムジャパン2026」に参考出展し、初披露する。
